2024.04.17
こんにちは!街の屋根やさん滋賀大津店です!今回は、滋賀県近江八幡市で台風が来た際に、瓦が玄関先に落下しているのを発見しお問合せを頂きました。台風などの自然災害のトラブルは、年々急増しております。過去最大の〇〇や、ゲリラ豪雨の気候変動などの影響を受けるケースも少なくありません。それ…
日本瓦やセメント瓦など、いわゆる瓦形の屋根材が施工されている屋根において、瓦と瓦をコーキング材(接着剤のようなもの)などで、結合、固定させることをいいます。
つまり、ラバー(接着剤)でロック(固定)するから「ラバーロック」なのです。これを行う目的は、以下の2つがあります。
瓦は、陶器やセメントでできているので歪むことはないとお考えかもしれませんが、実は、長い年月、強烈な太陽光(紫外線等)に晒され続けることによって、瓦自体が歪んでしまい、瓦と瓦の間に隙間ができることがあります。その隙間から雨水が入り込み、雨漏りの原因となります。その雨漏りを止めるのにラバーロックはとても有効です。
台風などの強風や、地震による振動で瓦がズレることがありますよ。そのズレを防止するために多数の瓦と瓦をコーキング材で接着して、より強固にし、瓦のズレを防止するのがラバーロックのもう一つの役割です。
ただし、基本的なポイントを抑えてしっかりした施工をしないと、次項目で挙げている3つのデメリットを受けることになるので気を付けましょう。
ここでは、ラバーロック施工が未熟、またはいい加減な業者に依頼すると、あなたの屋根が受ける3つのデメリットを挙げます。
ありがちなのは、瓦周囲すべてをコーキングして、瓦下の空間を密閉してしまうことで、瓦の下に湿気が溜まり、ルーフィングや野地板が腐食してしまうケースです。痛みが激しくなると、高額な屋根の葺き替えが必要となります。
コーキングの直後は、ラバーロック部分は乳白色をしていますが、時間の経過とともに、ホコリや砂が付着して黒ずんできます。ポイントを抑えて最低限の箇所にラバーロックをしていかないと、屋根全体が黒ずんで見た目が悪くなります。
特に上部瓦と下部瓦の隙間にコーキングをする失敗は、知識や経験のない未熟な業者が行いがちな行為です。この隙間は、瓦が重なっている箇所ですので、雨漏りには関係ありません。むしろ、その隙間は、瓦下の換気の役目を果たす必要な隙間なのです。
この部分をロックしてしまうと、将来 劣化によってコーキング自体に亀裂が入り「毛細管現象」によって、亀裂を雨水が上方に遡り、雨漏りの原因となります。
この項目では、ラバーロックの施工技術を有している業者が行なっている正しいラバーロックの施工方法についてお話しします。
雨水が流れない瓦の山の左側と山の下部分だけをL字型にコーキングするのが正しいラバーロックの施工方法です。L字型にすることで、瓦を固定しながら、瓦下の換気が確保でき、かつ最小限のコーキングで外観も損ないません。さらに、雨水の流れる部分にはコーキングをしていないので、雨漏りの原因になることもありません。
棟瓦は、屋根の中でも出っ張っている部分ですので、突風や強風の影響を受けやすい箇所です。よって、瓦のズレ防止には、ラバーロックは大変有効です。写真のようにのし瓦が交互に積んであるT字部分のみコーキングするのが正しいラバーロックの施工箇所です。この箇所だと、最低限のコーキングで最も多くの棟瓦を連結、固定することができます。
瓦の上下左右4辺すべてをコーキングするラバーロックは、素人目には、より瓦を固定できて良さそうに見えますが、最もやってはいけない悪い施工です。その理由は、上記でお話しした通りです。
確かにラバーロックは、原価が安く作業的には簡単なので悪徳業者に目を付けられやすい修理方法だと思います。しかし、お分かりだと思いますが「ラバーロックを勧める=悪徳業者」ではありません。
確かに作業は簡単ですが、ラバーロックの必要性の判断、正確なコーキング箇所の把握には、熟練者の判断が必要になります。
まずは、ラバーロックが必要になる条件からお話ししていきましょう。
台風の強風や地震の揺れで、瓦がズレることを予防するためにラバーロックを施工することは、とても有効です。
近年、今まで地震や台風がほとんどなかった地域でも多数の被害が発生しています。ラバーロックは、将来の突風や地震対策のために、とても有効です。
雨漏りを止めるためには、古い住まいだと、一部または全面の屋根葺き替えを行う必要性が出てきますが、築十数年以下の比較的新しい住宅では、ラバーロックのみで雨漏りが止まる可能性が高くなります。
一方、ウェブ情報を観ていると、何だか「ラバーロックを勧める = 悪徳業者」のような風潮になっているので、そうではないと警鐘を鳴らしたいと考えます。実は、そのような風潮になった理由は、以下の2つの事実があるからです。
ラバーロックは、他の雨漏り修理と比べて費用が少なく、手間もあまり掛からないので、悪徳業者の目に留まりやすい傾向にあります。そのような業者は、屋根に実際に登るパフォーマンスで大袈裟に雨漏りの不安を煽り、必要のないラバーロック施工をして暴利を貪っているのです。
いくらラバーロックが必要な屋根でもその施工箇所を間違えてしまうと、すでにお伝えした通り、屋根の傷みを早めたり、外観が悪くなったり、別な雨漏りの原因になったりと、新たな被害を多数発生させます。しかも屋根修理業界には、このような未熟な業者が大多数を占めているというのが現状です。
つまり「ラバーロック=悪い施工」なのではなく、本当のラバーロックの技術を知らない業者が安易に施工するので「ラバーロックを勧める=悪徳業者」の風潮ができあがったのです。
ラバーロックの経験が豊富な業者に依頼すれば、これほど安価な雨漏り防止対策はありません。「ラバーロック=悪」と決め付けず、一度選択肢に入れることをオススメします。ただし、「業者選び」はより慎重に行うべきだといえます。
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