下塗り材の種類
代表的な下塗り材として、プライマー・シーラー・フィラーがあります。
どれを使用するかは、下地材の種類や劣化の状態により変わります。
プライマー
プライマーは基本的に塗装の初めに塗るもので、下地材と塗料の接着性を高める機能に優れています。
サビ止め塗料として鉄部などに使用されることもあり、接着プライマーやサビプライマーなど様々な種類が販売されています。
シーラー
シーラーはシールする(防ぐ、塞ぐ)という意味からきており、名の通り上塗りが下地材に染み込まないように防ぐ機能を持っています。
劣化した屋根、外壁は耐水性が低下したことにより吸水率が高まり、上塗り塗料を吸い込んでしまいます。
そうなると外観の色が綺麗に出ないため、防止するためにシーラーを塗布します。
シーラーとプライマーは厳密には違うものですが、どちらも密着性を高めることに長けておりほとんど同じ役割を持っています。
ですので、同じ下塗り材として使用されることが多いです。
フィーラー
フィーラーはプライマー・シーラーに比べると厚みの出る下塗り材で、クラック(ひび割れ)や外壁補修材の痕跡を綺麗に隠すことが出来ます。
塗膜が厚い分、見た目は綺麗に仕上がりますが、密着性は乏しく、下地材の劣化が激しい場合はシーラーやプライマーの併用が求められます。
微弾性フィラー
シーラーやプライマーの併用を考慮して生まれたのがこの微弾性フィラー。
これは、シーラーやプライマーのような密着性を持ったフィーラーで、近年では主流になりつつある下塗り材です。
微弾性とあるように、ゴムのような微弾性を持っていて、
下地の荒れをカバーすることが可能です。