失敗しない屋根リホームの為に!種類と耐用年数を知っておこう
失敗しない屋根リフォームのために! 種類と相場を知っておこう
1.屋根のリフォームの種類について
塗り替え
塗り替えることで美しい屋根を取り戻す方法です。
屋根の表面を高圧洗浄して汚れを落とし、下地処理を施した後で塗り直します。
屋根のリフォームとしては比較的費用も安く手軽にできる方法ですが、「塗装が可能な屋根材であること」「屋根材の表面も下地材もあまり傷んでいないこと」が条件になります。
表面のサビが目立ったり下地材が腐っている状況だとこの方法でのリフォームはできませんので、リフォーム業者によくチェックしてもらう必要があるでしょう。
葺き替え(ふきかえ)
既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に取り替える方法です。
基本的にどんな屋根材にも対応できますので、塗り替えのようにリフォーム不可能なケースはありません。
葺き替えのデメリットは施工期間が長くかかることと費用が高めなことですが、家の耐久性を向上させられるため、長期的に考えると経済的な方法といえるでしょう。
カバー工法
別名「重ね葺き」とも言い、もともとの屋根材の上に新しい屋根材を重ねる方法です。
既存の屋根材を撤去せずに行うため、葺き替えに比べて費用も安く、施工期間も短く済みます。
屋根材が二重になるので断熱性・遮音性が高まるというメリットもあります。
カバー工法は屋根材の表面にサビやヒビが目立つものの、下地材には傷みが少ない場合に適した方法となっています。
2.耐用年数について
屋根のリフォームにかかる費用の相場は、リフォームの種類によって大きく異なります。
もちろん屋根の傷み具合や材質によって選択できる種類も決まってきますし、費用にも差が出てきます。
まず塗り替えの場合は使用する塗料の種類によっても費用は変わります。
最も低価格なアクリル系塗料であれば耐用年数が4~6年と短いため、頻繁な塗り替えが必要になってきます。
一般的によく選ばれているのが、耐用年数5~7年のウレタン系塗料です。
もうひとつが耐用年数8~10年のシリコン系塗料となっていますので、それほど大きな違いはありません。
耐用年数12~20年のフッ素系塗料を使用した場合は、これは一般住宅に使用されることはほとんどないようです。
一方、屋根材をすべて取り替える葺き替えでは、既存の屋根材の撤去や下地の補修に費用がかかるため、他の方法より割高になっています。
カバー工法だと葺き替えのような大がかりな工事が不要になる分、大きく費用を減らせます。
3.屋根リフォームで失敗しないためのポイント
タイミングは適切であるかどうか
雨漏りがあるなどの状況でない限り、自分の家の屋根が傷んできていることに気づく機会はなかなかありません。
突然リフォーム業者がやってきて、「屋根の傷みが進んでいるのでリフォームしませんか?」と言われることによって、リフォームの必要性を知ることになる人がほとんどです。
しかし、中には正しい知識を持たずに営業してくる人もいます。
本当はまだリフォームを行う必要がないのにリフォームをすすめようとする業者は、良心的な業者とは言えません。
屋根のリフォームについての知識を持たずにいると、営業マンに言われるがままにリフォームしようとして、結果的に大きく損をしてしまうことになります。
屋根のリフォームには正確なタイミングがあるわけではありませんので、なぜリフォームが必要なのか、本当にリフォームしなければならないのか、自分自身でタイミングを見極められるよう、知識を集めておきましょう。
外壁塗装を同時に行うことはできないか
屋根のリフォームを行う際に大きな負担になるのが、足場代です。
足場は作業に必要不可欠なものですが、組み立てや撤去のために時間も人件費もかかります。
その足場費用を少しでも節約するために、屋根のリフォームと同時に外壁塗装の塗り替えをすすめてくる業者も多いでしょう。
外壁塗装の塗り直しを今まで行ったことがないのであれば、屋根のリフォームと同時にできないか検討してみてください。
屋根と同じように、外壁も住宅を守る重要な役割を果たしています。
このタイミングで同時に工事してもらえば、大きな節約につながる可能性もありますよ。
手抜き業者ではないか見極める
リフォーム業者や塗装業者は全国にいくらでもありますので、中には自分の会社の利益を優先させるような業者も当然存在しています。
自宅の屋根のリフォームを確実に行ってもらうためにも、依頼した業者が手抜き業者でないか見極める必要があるでしょう。
例えば足場を架設する際に近隣へのあいさつ回りをしない、汚れが完全に落ちるまで高圧洗浄を行わない、下地処理やヒビの手入れをしない。
これらは確実に手抜き工事であると考えられますので、作業の様子をしっかりとチェックして、職人さんにはっきりと物申す勇気を持つことも大切です。
4.業者を選ぶ際の注意点
悪徳業者を選ばない
まず屋根のリフォームをすすめてくる営業マンが自宅に来ても、家にあげてはいけません。
悪徳業者ではないかどうかを確認するまでは、話半分に聞いておきましょう。
例えばやたらと不安をあおってくる業者は要注意です。
「今すぐリフォームしなければ大変なことになる」というような言葉でその場で契約を勧めてくるような業者は、大抵ウソを言っています。
また、「無料点検」と言われたので屋根の調査をしてもらったら、他の家の傷んでいる屋根の写真を見せられ、強引にリフォームをすすめられた、というケースも実際にあります。
強引に点検やリフォームをすすめてくる業者は相手にしないようにしましょう。
その場で契約しない
もちろん本当に屋根のリフォームの必要性を教えてくれようとする良心的な業者もたくさんあります。
しかし、どんな業者であっても、その場で契約をしてはいけません。
必ず日を改めて会社を訪問し、どのような雰囲気か、担当者がじっくりと話を聞いてくれるか、強引にリフォームをすすめようとしていないか、チェックしてきましょう。
他の社員の対応の仕方や電話応対の様子もよく見ておいてください。
実際にその業者が今までに行ったリフォーム事例を見せてもらうことも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- 屋根のリフォームの種類について
- 費用の相場について
- 屋根リフォームで失敗しないためのポイント
- 業者を選ぶ際の注意点
「最近、屋根の傷みが気になる」「そろそろ屋根のリフォームが必要な時期かもしれない」とお悩みであれば、ぜひこの記事を参考にしてください。
屋根のリフォームを正しく行うことで家全体の寿命を延ばすことにもつながりますので、慎重に検討することが大切です。