屋根の結露って?屋根の結露がおきる原因と対策とは。
屋根の結露って?屋根の結露がおきる原因と対策とは。
初冬から晩冬に移り変わり、冷え込みが増すこれからの季節。
今年は、暖冬と言われていますが、やはり、寒いものは寒い!!
暖房器具を使用することが増える季節ですが、室内外での温度の差が生じることで生まれるのが結露です。
そして、屋根部分は室内外の温度差の影響をもろに受ける場所となります。
今回は、屋根の結露についてお伝えさせて頂きたいと思います。
何故結露が発生するのか?
屋根の構造として、コンパネ(下地材)、ルーフィング(防水材)、屋根材(瓦など)の3層が屋根の基本的な構造となります。
そして、結露が発生する原因として、温度差の生じる所に湿った暖気があることで結露が発生します。
室内でかけている暖房の湿った暖気が、天井を抜けて部屋から小屋裏に上がり、防水シートに当たります。
しかし、防水シートは、空気や水分を通さないので、冷やされた屋根材と防水シートがぶつかり合い、コンパネに水滴が生まれます。これが、結露となります。
結露は、木材のコンパネを加水分解して、カビや微生物により腐敗が始まります。
それにより、コンパネが柔らかくなり、そして、屋根材を支えきれなくなり、雨漏りの原因に繋がります。
実際に、屋根からの雨漏りと思っていたのが、調査してみると結露だったケ-スがあります。
結露が溜まり、天井からしずくが落ち、雨漏れのように天井を濡らしていました。
結露の防止対策として・・・
1・湿った暖気の逃げ道を作り、小屋裏に暖気を滞留させないようにする。
2・屋根材に隣接している箇所で、断熱し冷やされた屋根材と暖気を遮断する。
3・暖気を小屋裏に入れないようにする。
主に3つが挙げられますが、この3つを抑えることが出来れば、しっかりとした結露対策となります。
根本的な対策としては、小屋裏や天井裏に暖気を外部に出すことが効果的となり、小屋裏に換気棟を作り暖気を逃がすこと。
また、暖気を入れない対策として、小屋裏断熱を入れることも挙げられ、天井を断熱すると、小屋裏(天井裏)と部屋が遮断され、小屋裏の換気口があるので、外気と同じ環境となり、室内外の温度差がなくなり、結露が発生しなくなります。
また、壁柱の隙間から小屋裏に入り込んできた湿った暖気が漏れてきても、換気口から逃がしてやることができます。
結露のメカニズムを知ることで、屋根の結露対策が自ずと見えてきます。
結露が発生しやすいこの季節でお困りの方々の参考にしていただければと思います。
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